「核汚染水の処理について、日本政府は周辺国の同意を求めるべき」环球时报 (中国)社説全訳2011年4月6日付


訳者注「環球時報」は中国共産党機関紙である「人民日報」のいわば大衆版であり、愛国的論調と分かりやすい語り口で広く人気を博しており、中国でもっとも広く読まれている新聞の一つ。その英語版の「GLOBAL TIMES」は中国在住の外国人の主な情報源でもある。

出典: 社説:核汚染水の処理について、日本政府は周辺国の同意を求めるべきである

日本は4月5日に一万トンあまりの低放射性汚染水を太平洋に流し始め、自国の核汚染を国際空間に放出するという芳しくない先例を作ってしまった。日本政府はこれについて「やむを得ない」処置だと言っているが、やむを得ないとはどんなものか、国際社会は未だ釈然としない。

日本は福島原発危機の処理、とりわけ核汚染水の処理過程において、明らかに情報の公開度や透明性を欠いており、韓国、北朝鮮、中国、ロシアなど周辺国の核専門家のいずれもその処理に参加していない。核汚染水をどう処理するかという重大な問題は一度も国際会議を開かずに、完全に日本のみで決定された。これはあってはならないことである。

この核災害は確かに日本で発生しているが、日本からの放射能粉塵が世界中の色々な国の上空に漂っている現状において、核汚染水を太平洋に流すことは環太平洋すべての国々に様々な程度の影響を及ぼすのは確実で、これらの汚染物の処理は、日本一国だけではなく、国際社会共同で決定されるべきである。

日本はこれらの放射能汚染水は基準の100倍にすぎず、太平洋に流しても生態被害を引き起こすことはないと言っているが、その情報は完全に日本のみからのもので、独立した機関による検証や確認はなく、安心できるものではない。

現段階で、日本のいわゆる高放射性汚染水はすでに6万トンもたまっており、しかも核漏洩源が未だにふさがっていないため、まだ急速に増加している。このまま垂れ流しを放任すれば何が起こるのかと国際社会の不安は高まる一方である。

大地震と津波の発生以来、国際社会は日本に対し、極めて大きな同情を寄せてきた。それにも関わらず、韓国は日本に対して公に抗議し、今の日本のやり方と日本の世界に対する責任への外国の期待との乖離を如実に示している。

日本が太平洋に核汚染水を流せば、もっとも早く脅威を受けるのは朝鮮半島ではあるが、環太平洋国家の一員たる中国にとっても決して他人事ではない。日本が更に責任ある態度をとり、核汚染問題の処理について広く隣国の意見を求め、自分のリスクを他人に転嫁することのないよう、中国も日本に促すべきである。

我々は次の要求をすべきである。(1)日本がすべての核汚染水処理の計画を公開し、国際社会の同意の下にのみ具体的処置をとること。(2)核汚染水は原則として日本国土において現地処理し、国際社会が共同して認めた「やむを得ない」場合以外は太平洋に排出しないこと。

日本が今まさに苦難な境地に立たされていることは我々もよく理解している。しかし、どんなに苦しくても国際水域を汚染する軽率な挙は慎むべきであり、それは責任ある国家として日本が如何なる時でもとるべき態度である。

※ 読売新聞の関連記事:
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110406-OYT1T00873.htm

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