現役IRSN職員に訊いた:年間20mSvは大丈夫か?


(Genpatsuのメンバーが直接IRSN職員の方にメールでインタビューしたものを翻訳しています。ここに記載されている内容は、あくまでその方の見解であり、IRSN機関としての公式見解ではありません。)

質問:「年間20mSvの放射線を浴びるようなエリアで生活して本当に大丈夫でしょうか?せめて小さな子供だけでも避難させる必要はあると思いますか?」

回答:

まず最初に、妊娠中の女性と小さな子供は、放射線量の多少に関わらず、ヨウ素(特にヨウ素131)にさらされる事自体がリスクを伴います。ただし、このヨウ素131の半減期は8日なので、事故から2ヶ月が経った今、この放射性物質は問題ではありません。

続いて、一般的な放射線量に関して。

フランスの規制では、個人の職業などに応じて、年間の被曝限度量に3つの段階があります。

・年間1mSv未満:全ての一般人
・年間1〜6mSv:少量の放射線を浴びる職業に従ずる者(医療関係者、飛行機乗務員、一般的な原子力施設勤務者など)
・年間6〜20mSv:大量の放射線を浴びる職業に従ずる者(放射性物質を扱う職業など)

何らかの事故が発生した場合に限り、年150mSvまで許容されます。これは、年間150mSv程度であれば、人体に明確な影響が出る事は無いと知られているからです。

6mSvというのは、スキャナー5回分、放射線療法1回分、肺のレントゲン撮影20回分、もしくはパリー東京間75往復分に相当します。

ちなみに、ブルターニュ地方の住民は、自然放射で年間2.5mSvを毎年浴びています。

なので、一般人に対する年間1mSvという規制は、職業上浴びることが許される値であって、年間1〜3mSv程度の自然放射や、医療上必要になった値とは別枠でカウントされます。

日本政府の規制値は確かに20倍に増えましたが、それでも十分常識的な許容値だと言えます。

一方で、注意しなければならないのは、放射性セシウムが検出された地で生産された食品は避けるべきだという点です。

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インタビューメールの内容は以上です。今後も、隔週〜月1程度の頻度で質問をして行く予定です。「これを訊いてみたい」という質問がありましたら、コメント欄に記入していただければと思います。

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