IRSN環境部長による福島周辺地域の汚染についてのコメント, 6月10日付仏ラ・クロワ紙訳


LaCroix

LaCroix紙記事(紙面記事のためWeb出典無し)
2011年6月10日
http://www.la-croix.com/

原発事故からほぼ三ヶ月。環境汚染はかなり大規模であったことが判明された。
そこで、本紙は「福島周辺地域の汚染はどうなっているのか?」という読者からの質問について、IRSN (仏放射能防護・原子力安全研究所, Institut de la Radioprotection et de Sûreté nucléaire)のディディエ・シャンピオン環境部長に聞いた。


土壌の測定から、福島原発の北西約50キロにわたって、染みのように広がる強く汚染された地帯を確認することができます。この汚染は三つの要素の総合から発生しています。まず、3月15日の放射性物質放出、その物質を内陸に運んだその日の風、そして、放射性物質を土に付着させた激しい雨が挙げられます。

短い半減期のヨウ素は消えつつあります。しかし、この地区は何年間にもわたってセシウムに汚染され続けるでしょう。セシウムは恒常的放射源であり、そこに住む人々はそれに晒されるでしょう。受ける線量はそれほどではないですが、そこに長期居住することは、我々の設けている許容限度を越える被爆を意味しています。もっとも、日本政府は事故初期の20キロ圏の避難に加えて、更に広い地域の住民の避難を決定しているようです。

食料品に関しては、強い汚染の段階、つまり大気中の放射性物質が葉っぱを持つ野菜類に付着する段階をほぼ過ぎました。この放射能は週を追うごとに減ってきています。あとは、最も被害の深刻な区域において、土壌に染み込んだセシウムが根っこを通じて、野菜類を汚染し続けることです。これはこれら地区の栽培業にとって長期的な問題となるでしょう。同じように、海洋の汚染問題も長期化するでしょう。五月に入ってから、原発周辺における水中のセシウム137の濃度は少ししか減っていません。このことからも分かるように、原子炉容器も格納容器ももはや気密性を失ったため、原子炉を冷却する水が放出され続けています。

長期的には、この水の一部は土壌に染み込み、いずれはゆっくりと海に浸出することが懸念されます。また、土壌に付着した放射性物質も徐々に海へ浸出することも考えられます。そして、セシウムは海底の堆積物に付着し、長期的汚染源ともなるでしょう。

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