「福島・汚染水処理施設のバグ?」、仏Rue89誌記事訳


出典:http://www.rue89.com/planete89/2011/06/18/nucleaire-cest-quoi-ce-nouveau-bug-a-fukushima-209898

アレバ汚染水除去プラント

アレバ汚染水除去プラント (c) AREVA/VEOLIA WATER

福島・汚染水処理施設のバグ?

ソフィ・ヴェルネー・カヤ記者
2011.6.18 17:46

(訳注:この記事は18日当時の状況についての説明記事であり、22日現在は同施設の試験運転は再開している)

福島原発事故から3ヶ月経った先の土曜日には除染作業の段階に入るはずだった。しかし、想定外の高い放射線量が検出されたせいで、作業はストップされた。

たったの5時間で、蓄積された放射線量は4 mSvに達した。これは現場にいた業者の計算では一ヶ月で達することになっていた値である。東電はこの予想外の事件の原因調査のため、作業を中止すると発表した。

3月11日の地震と津波のあと、冷却系統の故障で、あらゆる手を尽くして原子炉を冷やすことが最優先課題であった。水を確保するため、ヘリ、消防ホース、そして終いには海水導入まで試みられた。

合計で、約10万トンの放射性汚染水がまだ格納容器に入っているようである。作業員が作業に戻るためにはこれをどうにかして処理しなければならない。欧州議会議員であり、CIIRAD(放射能に関する独立研究情報委員会)の創始者でもあるミシェル・リバシ氏は日本から戻った後に、今後の作業の状況を説明してくれた。

「この放射性汚染水の処理は大きな問題であり、それができない限り、その水の一部は太平洋に流され続けるでしょう。そして、この汚染水が存在するせいで炉心に近づくことができなくなっています。したがって、溶けた燃料がどんな状態にあるか、コリウムがどこまで広がっているも分からないのです。」

アレバは除染作業を始められない

四月のはじめ、東電はフランスの大手原子力メーカーのアレバを始めとする専門企業にこの放射性汚染水の除染をおこなうプラントの組み立てを要請した。アレバのスポークスマンによると、これらの企業の作戦計画はおおよそ下記の通りである。

  • 先ずは油除去である。水は現場にあった様々な液体と混ざっており、油っぽくなっている。東芝はこの放射性水の分離を行った。
  • 次に予備除染:アメリカの会社Kurionは、セシウムの一部を吸収することで、水を予備除染することになっていたが、それを行う塔の調整が上手く行かず、これだけの度合いの放射能を捌ききれなかった。
  • アレバとVEOLIA WATER(フランスの水処理企業)は共沈という作業を行うはずであった。これは試薬を注入して残りのセシウムとストロンチウムを捕捉することである。放射性粒子はこれで汚泥に固まり、廃棄物として処分される。
  • 日立は回収された海水の除塩を行い、この水がその後、循環回路で冷却系統に再利用できるようになる。

この除染プラントはすべての希望を集めていた。アレバの説明では、これで水の放射線量は一千から一万倍薄まるはずであった(あくまでも理論上ではあるが)。いまでは、Kurion社がこの特殊な放射能環境に適する部品を見つけてくるまでは、プラント全体は停止したままである。それとともに、事故処理の再開も不可能となっている。

 

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